サイズ:四六判
ページ数:400ページ
スティーヴ・ジョーンズ:著
川田倫代:翻訳
「ジョニー、そろそろ黙ってもらおうか。ここからはオレが話す番だ」
「パンクの定義」を根底から覆す禁断の書。
盗め! 盗め! 盗め!
ボウイの機材一式、ストーンズのコート、メンバー全員の彼女──。
窃盗、セックス、酒、ドラッグ──すべてに溺れ、生き返った男。
セックス・ピストルズのオリジナルメンバーによる超絶アナーキーな生き様。
2022年、テレビドラマ「Pistol」原作本。
監督:ダニー・ボイル(「トレインスポッティング」など)
オレはミッキー・マウスのような子どもだましのインディー・レーベルではなく、
大きなレコード会社が好きなんだよ。これもパンクに対する誤解のひとつだ。
「自分で雑誌を作って、自分のレーベルを立ち上げるんだ」てなさ。
そんなのクソ喰らえだ。趣味でやるわけじゃねえんだよ。
(本文より)
後に続くパンクやポストパンクのバンドが「演奏できないこと」を強調していたが、
どれだけオレたちが訓練していたのか理解していない。
あの「誰でもできる」というパンクの要素。
オレたちはそれとは正反対、スタジオではガチで全力投球していた。
(本文より)
■著者紹介
スティーヴ・ジョーンズ Stephen Philip Jones
1955年9月3日、ロンドン、シェパーズ・ブッシュ生まれ。
セックス・ピストルズのオリジナルメンバー。ギタリスト。
ピストルズの前身となるバンド、ザ・ストランドをドラムのポール・クックと結成。
ソロ名義のほか、ザ・プロフェッショナルズ、チェッカード・パスト、ニューロティック・アウトサイダーズなどでも活動。
「ローリング・ストーン」誌の選ぶ「歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において第97位。
現在はロサンゼルス在住。2016年に刊行した本書原作『LONELY BOY』はダニー・ボイル監督によるテレビドラマ化が決定(2022年放映予定)。
[翻訳]
川田倫代 Michiyo Kawada
広島県育ち。
ブリティッシュ・ロックとカルチャーに憧れ渡英、そのまま居つく。
大学では歴史学と考古学を専攻。
ロンドンで図書館司書を務めながら、翻訳者、ライターとしても活動。
ミュージシャンのインタビューやライヴレポート、コラムなどを寄稿。